女性エンジニアのワークライフバランスとキャリアを考える

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結婚、妊娠、出産、育児。これらのライフイベントにおいて女性が悩む問題、それは仕事と家庭の両立です。

中でもエンジニア職は残業時間が多く、深夜・早朝対応、休日出社があったりと激務です。

「エンジニアの仕事と家庭の両立って、どうしたらできるの?」
「結婚、出産、育休、復帰。キャリアパスはどうなってしまうの?」

この記事では、そんな不安や疑問を持った女性エンジニアへ向けて、女性の気持ちに寄り添いながら解決策を示していきます。

女性エンジニアのワークライフバランスを考える

ワークライフバランスとは仕事と生活の調和のことで、「仕事や生活の充実があってこそ、生きがいや人生の喜びが倍増する」という考えに基づいています。

この章では、何もかもを完璧にこなす方法を示すのではなく、女性エンジニアのワークライフバランス、すなわち仕事と生活の調和を目指す方法について、ライフステージを追って解説していきたいと思います。

独身時代のワークライフバランス

自分の気持ちを優先し、好きな仕事を選べ、好きなように働ける。
そのチャンスが圧倒的に多いのはズバリ独身です。

独身時代で得た経験は、後にきっと役に立ちます。

例えば、システム開発やWebデザインの仕事は、在宅ワークでも需要があります。

ネットワーク機器やサーバについて深い知識があれば、特定機種のインストラクターになれる可能性があったり、IT技術に関して幅広い知識があれば、ITスクールや新人研修の講師を目指せるなど、結婚後や出産後の働き方を考えるとき、職業選択の幅が広がるのです。

IT業界は性別を問わず、知識や技術力、仕事をこなす処理能力が高ければ評価される業界です。

女性だからと遠慮する必要はありません。自分の描くキャリアパスのゴールへ向かって、大いにチャレンジしましょう!

プライベートの時間も大切にしたい人は

とはいえ、「独身だからといって生活のすべてが仕事で染まるのは嫌。仕事は責任持ってこなしたいけど、プライベートも大切にしたい!」と感じる人もいるでしょう。

もし、今の職場では自分の望むワークライフバランスが実現できないと感じているなら、より働きやすい企業への転職を考えることもひとつの方法です。

“激務で当たり前”というイメージの強いIT業界でも、月の残業時間が20時間以内であったり、完全週休二日制で有給も取りやすかったりと、社員の働きやすさを重視している企業は多数あります。

転職サイトに登録すれば、こうした企業の求人内容を気軽に確認できますし、転職エージェントへ相談に行けば、より詳しい説明が聞けます。

外部からの情報を得ることで、自分の目指すワークライフバランスについて見つめ直すと良いかもしれません。

「仕事が好き!」という人は

「仕事大好き!もっといろんな技術を吸収してスキルアップしていきたい!」と思う人は、やりがいのある業務にチャレンジし続けたり、自分の好きな分野の技術をとことん究めていきたいですよね。

独身のうちは、旦那さんの食事を気にしたり、子供のお迎え時間を気にする必要はありません。自分中心で考えられるという独身の強みを、ここで存分に使いましょう。

検証を行ったときに問題を見つけ、残業して原因を追究することもあれば、顧客の要望で夜間・早朝・休日に構築作業を行うこともあると思います。

納品までの道のりは過酷ですが、プロジェクト完了時には自分自身の成長や達成感も味わえるはずです。

これらはワークの充実に繋がりますが、ライフの方はどうでしょうか。

家の冷蔵庫でビールが待っている!
週末に彼氏との約束がある!
来月は友達と海外旅行だ!
残業代はご褒美。マッサージに行こう!

楽しい出来事が待ってると思えば毎日の仕事を頑張れる。楽しい出来事でエネルギーを充電できたら、また仕事を頑張ろうと思える。
私が一緒に仕事をしてきた独身女性エンジニアは、このように話す人が多かったです。

自分のエンジニアスイッチをOFFにできる瞬間を楽しみ、プライベートで上手に息抜きをすることが、ワークライフバランスの実現に繋がるのかもしれません。

ライフイベント1:結婚

結婚を期に、自分の働き方を改めて考え直す女性は多くいます。

勤務時間も長く、夜勤が続くような今の生活では、夫婦がすれ違ってしまう。
旦那さんの生活面を支えたい。家庭のことは自分が対応したいので、激務である今の仕事を辞めたい。
穏やかな結婚生活が送れるよう、仕事量をセーブしたい。

私の周りにも、このように考え転職をした友人が何名かいました。

プライベートの時間も大切にしたい人は

結婚をし夫婦になったことで、夫の気持ちも考慮し、ライフに重きをおきたいと考えることもあるでしょう。

より働きやすい企業への転職もひとつの方法ですが、まずは今の職場内での異動を相談してみるのも良いかもしれません。

また、企業によっては、入社1年以上の社員が産休や育休が利用可能であったり、休暇中にも賃金が支払われる場合があったりと、結婚しても女性が働きやすいような制度が設けられていることもあります。
いきなり転職するのではなく、活用できる制度がないか、まずは福利厚生や社内規定を確認しておくと良いでしょう。

結婚後の住居から通勤しやすい支店や案件に異動したい
家庭での時間も大切にしたいので、比較的帰宅時間の早い、別の部署に異動したい
結婚をきっかけに親と同居になったため、家事や介護の時間を充分に確保できる仕事量にして欲しい

自分の状況に応じて、こうした相談や交渉をしても改善が見込めないのであれば、次の対策として転職を考えてみましょう。

仕事が好き!結婚してもバリバリ働きたい!という人は

結婚後も今の業務内容を続けたい、より上流工程にチャレンジしていきたい、という女性エンジニアもいますよね。

仕事を頑張りたいという姿勢を夫に理解してもらえていれば、独身時代と変わらない働き方をすることは可能です。

余談ですが、IT業界は男性が多く女性比率が少ないので、女性エンジニアは目立ちますし、注目されやすいです。

出会う男性の数も必然的に多くなりますので、素敵な人と巡り合える可能性が多いにあるのです!

職場結婚になれば、旦那さんもエンジニア。
自分の仕事の大変さを理解してもらえますし、逆に自分も旦那さんの大変さを理解できます。

専門用語が通じるので仕事上の悩みも相談しやすく、パートナーとしてのメリットは大きいです。

結婚を期に職場環境を変えたいか、それとも今の仕事を続けたいか、自分にとってベストなワークライフバランスを検討し、結婚生活を楽しみましょう。

ライフイベント2:妊娠

妊娠によって女性の体は大きく変化します。

個人差はありますが、つわり中は常に体調不良なので、今まで通りに業務をこなせなず、出社できない日もあるでしょう。

安定期に入ると体調が回復する人が多いですが、お腹は日に日に大きくなり動きづらくなりますし、長時間のデスクワークにストレスや疲れを感じ、お腹も痛みやすくなります。今まで以上に体の負担を感じることが多いのです。

「産休まで仕事を続けられそうにない」と感じ、独身時代から描いていたエンジニアのキャリアアップを諦め、エンジニアを辞める選択をする女性もいるかもしれません。

妊娠中もできる限り仕事を続けたいという人は

もし、「働き方を変えれば仕事を続けられるかもしれない」と思えるのであれば、辛いと感じる業務状況について上司や同僚にすぐに相談しましょう。

命を育んでいる自分の体を一番に考え、働き方について以下の点を気にしてみてください。

体調に異変を感じた場合はすぐに病院へ行けるよう、夜勤や休日出社は避け、日中の仕事にしてもらう
ネットワークやサーバ機器の構築など、重たいものを運ぶ仕事は同僚にお願いする
産休に入る前は新しい仕事を引き受けず、今抱えている仕事の引き継ぎをしっかりとする

周囲の手を借りながら上手に仕事をこなし産休に入る、という働き方ができればベストです。

ライフイベント3:出産

産休に入ったら、自分の体と赤ちゃんの命を大切にし、穏やかな休暇を楽しみましょう。

過去の激務を思い出し、解放されたと感じてほっと一息つけるという良さもある反面、出産後は不眠不休で育児をすることになり、育休中は職場復帰する際の不安を感じることもあると思います。

こんな大変な育児をしながら、家事と仕事もできるだろうか?
希望する仕事を続けられるだろうか?
復帰後はどんな仕事を任されるのだろう?
描いていたキャリアパスはどうなるのだろう?

妊娠や出産は女性にしかできない、人生の大仕事です。

夫には代わってもらえないので、”女性である自分が仕事を休む”ことになります。
今まで担当していたプロジェクトを抜け、仕事を休むということは、あなたの代わりに頑張っている人がいるということです。
社内の案件状況も変化するので、必ずしも、復帰後も同じプロジェクトを担当できるとは限りません。

そのため、希望する仕事を続けられなかったり、自分の描いていた通りのキャリアパスを歩めなかったりと、キャリアに影響が出ることもあるかもしれません。

復帰後の業務内容については会社と話し合う機会があると思いますので、自分の希望を伝えつつ、会社の状況を確認し、よく検討すると良いでしょう。

ライフイベント4:仕事復帰

仕事と家庭の両立。エンジニアに限らず、働く女性が一番頭を悩ますのが育休後の仕事復帰かもしれません。

幼い子供を抱えながら働くということは、保育園に預けたり、夫や両親などの手を借りるということになります。
仕事ができるのは、子供の世話を誰かにお願いできる間だけとなりますので、仕事が片付くまで残業をしたり、夜間・早朝対応や休日出社をすることは難しくなります。

例えば以下のような、自分と家族のライフスタイルに合った働き方ができないか考えてみましょう。

保育園のお迎え時間までに帰りたい
→フルタイムで残業なし

家事や育児に費やす時間を増やしたい
→1日6時間の時短勤務

週5で出社するのは厳しい
→週3の短日勤務

保育園に預けられず待機児童に。家事育児の合間で出来る範囲の仕事をしたい。
→在宅ワーク

働き方の多様化が浸透してきており、社員に合わせて柔軟な勤務形態を取り入れている企業もあります。

まずは今の職場で、時短勤務や在宅ワークなどの制度が利用できないか相談してみましょう。
もし、こうした制度が存在しなかったり、利用できなかったりして、自分のライフスタイルに合った働き方ができないなら、転職を考えた方が良いかもしれません。
仕事にも家庭にも悪影響が出てしまうような状況は避けるべきです。

私の友人に、出産後も仕事に復帰して働き続けている女性エンジニアがいます。
彼女がどのように考えて、復帰後の働き方を選んだか聞いてみると、

友人
独身・結婚・妊娠時にはサーバー・ネットワーク構築を経験。育休後も構築の仕事を続けたかった。
けれど、新しい技術を習得する時間的余裕もないし、早朝・深夜・休日出勤は無理。
勤務時間が読めないので構築系は諦め、勤務時間の安定している運用・保守の業務を選んだ

という返答があり、続けてこのようにも話してくれました。

友人
週5フルタイムで勤務しながらも育児をこなせているのは、運用・保守に切り替えたから。
割り切ってよかったと思ってる。
今は正直、やりがいがなくて仕事は楽しくないけれど、生活のためや子供のため、自分の時間(1時間の休憩)を楽しむために仕事をしている。
子供が大きくなって、仕事に力を入れられる余裕ができたら、キャリアアップするために転職したいと考えている

彼女の話はあくまで一例に過ぎませんが、働き方を重視した場合、自分が希望する仕事に就けないこともあると思います。

しかし、現実を悲観的に捉えるのではなく、前向きに捉えられる部分に目を向けることで、新しい働き方に納得できるようになることもあります。また、子供が大きくなって色々と落ち着いたら、改めてキャリアアップを考えることもできるでしょう。

キャリアパスに正解はありませんし、働き方やライフスタイルにも色々な可能性があります。
自分なりのワークライフバランスを導き出してみてください。

結婚・出産とキャリア。女性エンジニアの現実

私はこれまでに、ネットワークエンジニアとして5つの企業に勤務しました。

出会った女性エンジニアは15名程ですが、独身が多く、既婚女性は3名、子育て中の女性は1人でした。
15名のうち、リーダーや管理職的なポジションに就いていたのは2名で、いずれも独身でした。

エンジニアという仕事はやはり、結婚・出産を経ると続けていくのが難しいのかもしれません。

自分たちの母親の世代と比べると、男性は積極的に育児に関わるようになってきているのでしょうが、どうしても女性に家事や育児の負担が偏り、女性がキャリアを諦めたり、女性が仕事の時間を削ったりというのが現状です。

夫や自分の職場、特に男性上司や男性同僚の理解が欲しいところですが、国も企業も充分な環境を整えられておらず、社会全体としての意識が低いというのが、大きな課題のように思います。

女性エンジニアの本音VS男性エンジニアの本音

家庭と仕事の両立に奮闘する女性エンジニアの友人に会うと、必ず熱い話題になるのは「夫に対する不満」です。

保育園のお迎えは母親の担当。時間が決まっているから、自分は残業したくてもできない。
帰宅後も家事育児を必死にやり、落ち着いた頃に夫が帰ってくる。
子供は体調を崩しやすい。急な早退や休暇を取るのはいつも母親の自分。
代わりに自分の仕事をやってはもらえないので、いつ休んでも大丈夫なよう常に意識し、仕事を進めている。
母親ばかりが仕事と家庭の両立に悩まされていて、父親は家事や育児を”手伝っている”という感覚。
父親主導で家事育児を行う未来なんてほど遠い…。

「なぜ母親の私だけ?父親である夫にもっと協力して欲しいし、この辛さ理解して欲しい!」

わかります!その気持ち!!エンジニアに限らず、働く女性は常にこのイライラと戦っていますよね。

私はこの気持ちを夫にぶつけてみましたが、
「女性ばかりが辛いのではない。女性が認められやすいことだってある。
例えば、育休もそうだし、子供の体調不良で早退や休暇を取りやすいのは女性の方だ。」と言われました。

私の夫はエンジニアなのですが、我が家に二人目が誕生する際、育休を取ろうと会社へ掛け合ってくれました。

妻の産後をケアしたい、育児に参加したいという理由で育休を申請したのですが、これまでに男性社員が育休を取る事例がなかったので、上司も同僚もどう対応したらいいのかわからず戸惑ってしまったようです。

「男性社員の育休は浸透していないので、取得しづらいと感じた」と夫は言いました。

「残業はやりたくてやっているのではない。帰れるなら帰りたい」とも言い、女性の気持ちVS男性の気持ちは、何時間でも討論できるテーマだと感じました。

女性も辛いし男性も辛い…。

女性エンジニアのキャリアパスについて考える

独身時代に描いていたキャリアパスは、結婚・出産を経て変更せざるを得ないかもしれません。
ですが、キャリアパスは頑なに守り抜くものではありません。
自分のライフステージに応じて軌道修正をして良いのです。

育児や家庭のことが中心になる期間は、自分の目指すキャリアプランをなかなか優先できませんが、子供が小学生になったとき、中学生になったときなど、働き方を変えられそうなタイミングでキャリアパスを描き直すのです。

その際、転職サイトを閲覧したり、転職エージェントに相談するなどして、女性のキャリアアップ支援やワークライフバランスについて力を入れている企業の情報をチェックしましょう。

時短勤務の社員でも、女性であっても、平等にキャリアアップのチャンスを与えたいと考え、社内体制を整えている企業もあります。

また東京都では、“東京都いきいき職場推進事業”という雇用環境整備が進められており、いきいきと働き続けられる職場の実現に向け優れた取組を実施している中小企業等を「東京ライフ・ワーク・バランス認定企業」として認定しています。
”職場における女性の活躍推進部門”という項もありますので、各企業の認定ポイントを参考にし、働き方やキャリアアップについての検討材料にしてみてください。

まとめ:自分のライフスタイルに合わせて無理のない働き方を選ぼう

いかがでしたか。
女性エンジニアのワークライフバランスやキャリアプランについて、いろいろな選択肢があることがおわかりいただけたでしょうか。

自分のライフスタイルに合わせて無理のない働き方を選び、時には転職情報を確認するなどして、自分の活躍できる場や将来のキャリアプランについて、広い視野で捉えてみてください。

働く女性のみなさん、仕事の時間も家族との時間も、ぜひ楽しいものにしてくださいね。

女性エンジニアが働きやすい会社を見つけるのにおすすめの転職エージェント

女性のキャリアを理解してくれて、ワークライフバランスも実現できる職場を紹介してもらうには、女性専門の転職サイト・エージェントを利用するのが一番です。

信頼できるところで言えば、TVCMなどで知名度抜群の大手転職エージェント「DODA(デューダ)」が女性の転職を応援するページを開設しています。

キャリアアップや働きやすい職場への転職を考えているならぜひチェックしてみてください。

ABOUTこの記事をかいた人

kana

高校を卒業後、大手製パン会社に就職。コンビニでよく売られている菓子パンを作っていたこともある。 三年間働き、工場という狭い世界に閉塞感を覚え始めた頃、知人からIT業界への誘いを受け、お給料や業務内容に惹かれ転職を決意。 知らないことだらけの世界に刺激を受け、知識や技術力を磨くことでキャリアアップできるIT業界の魅力にすっかり取りつかれる。 業界未経験ながらIT業界への転職に成功し、ネットワークエンジニアとして 通信キャリアでの運用・サポートセンター・LAN構築・WAN回線開通統制などの業務を経験。業界内転職は4回。

「仕事辞めたい!けど転職は怖いし迷う…!」
「俺、転職できる?辞めても大丈夫かな?」
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