今や時代のトレンドはクラウド。
ハードウェアはデータセンターに置かれ、利用者はインターネットを介してそれらを利用するだけで済みます。インフラエンジニアがシステムを構築・保守をする必要はもはやありません。
では、こういった時代に今後、インフラエンジニアは生き残っていけるのでしょうか。
また、インフラエンジニアが生き残るためには何に取り組めば良いのでしょうか。
本記事では、インフラエンジニアがクラウド時代を生き残るための方法を提案します。
もくじ
インフラエンジニアがクラウド時代に生き残るには?将来性は?
物理サーバーやネットワークをインフラエンジニアが設置・構築し、運用するという状況は今や、かなり少なくなっています。
クラウドコンピューティングが急拡大している現在は、企業の主要なサービスまでクラウド化されるケースが少なくありません。
こういった状況の中、かつて企業システムの構築などで重宝されていたインフラエンジニアが生き残っていくためにはどのようにすればよいのでしょうか。
クラウドとIoTに精通しよう
今後ITで伸びるといわれているのはクラウドとIoT(Internet Of Things)です。
「インターネットを介してあらゆるサービスを利用する」クラウド、そして「インターネットを通じてすべての機器がつながる」IoTです。
つまり「インフラエンジニアが生き残る道はクラウドとIoTに精通すること」と筆者は考えます。
インターネットを介してあらゆるサービスを利用するクラウド
まずクラウドの分野では、ほぼAmazonが提供するAWSとMicrosoftが提供するAzureに人気が二分されます。
世界的にクラウドを活用している企業の多くは、このどちらかのサービスを利用していることが多く、実際、フリーランスエンジニア向けのサイトなどを見ても、AWSやAzureのシステム構築案件は非常に多いです。
インターネットを通じてすべての機器がつながるIoT
そしてもう一つのキーワードがIoTです。
IoTではガスメーターや電化製品など、日常生活で使われる多くのものがインターネットに接続され、情報をやりとりすることで自動制御を行うといったものです。
一見、従来のインフラエンジニアが触ってきたサーバー等とは違うように思えますが、実は組み込みのLinuxなどを備えた小型のコンピュータと呼べるものです。
このようにクラウドやIoTの分野に知識を広げ、仕事をシフトしていくことでインフラエンジニアは十分生き残っていけると考えています。
オンプレミス型の需要はある?
また、クラウド全盛の時代であっても、オンプレミス型の需要がなくなることはありません。
それは以下のような理由からです。
クラウドに比べてパフォーマンスが良い重要機密をクラウドに出すことの躊躇がある
インターネットを介してサービスを行うクラウドは、どうしてもサーバーを組織内に設置するオンプレミス型と比べて回線速度などの影響を受けやすく、パフォーマンスが低下しがちです。
また、社内の重要な情報をインターネット上に置くことで情報漏洩につながるなどのセキュリティ上のリスクを懸念する声もまだまだ聴かれます。
したがって、従来からのオンプレミス型の需要もまだまだ根強く残っていくでしょう。
インフラエンジニアの将来性
今まで説明してきたことを整理すると、インフラエンジニアが生き残っていくために大切なことは以下の2つです。
・クラウドとIoTに対応できるように知識と技術を磨く
・従来のオンプレミス型についても対応できるようにしておく
従来のオンプレミス型の需要が減っていくのは確実ですが、その代わりに急激にクラウド関連やIoTが伸びています。
こういった新しいサービスの知識や技術をしっかりと習得して対応することが出来るようにしておくことで、まだまだインフラエンジニアとして生き残っていくことは十分可能です。こういったことが出来れば当分は将来も安泰でしょう。
オンプレとクラウドの両方に精通しておくことが重要
かつて企業ではオンプレミス型のサーバを次々と導入・運用していました。
それに伴い、インフラエンジニアも非常に重宝されましたが、今やITのトレンドは急速にクラウドに移行しています。
そのため、「このままインフラエンジニアとして仕事を続けていけるのか」と感じている方も多いでしょう。
インフラエンジニアが今後仕事を続けていくにあたって大切なことは、「オンプレミス型とクラウドの両方の知識を持つこと」です。
クラウドは今後とも伸びていきますが、オンプレミス型もパフォーマンスの良さなどから、なくなることはありません。
オンプレ型とクラウドの両方の知識をしっかりと持つことで、インフラエンジニアとして今後も活躍することが出来るはずです。