過酷極まるSEの現場では、次から次へと辛い仕事が降りかかってきます。
ある程度は我慢も必要でしょうが、辛いと感じているのに対処せず、体を壊したり精神を病んでうつ病になってしまう事態は避けねばなりません。
この記事では、SEの代表的な悩みについて、対処法を紹介していきます。
「なんだかこの頃仕事辛いな…」なんて感じたら、早めの対策が必要です。
原因別!仕事が辛い時の対処法

長時間労働が辛いなら社内SEなどで異業種へ
サビ残や徹夜は当たり前、というかプロジェクトの計画がそもそも長時間労働ありきで組まれている、、、なんてこともが常態化している、どうしようもないSE業。
長時間労働が辛いと感じているなら、とにかく業界全体がブラックであるIT業界からの脱出を考えてみた方がいいかもしれません。
SEが異業種への転職を成功させ、長時間労働をしなくて済む「ホワイト企業」にうまく入社するには、非IT系企業の社内情報システム担当(社内SE)になるのがオススメです。
社内SEなら、これまでSEとして培った経験・キャリアを活かしたまま、IT業界を脱出することができます。
IT業界から脱出して異業種に転職する場合、おそらくはたいていの人が未経験の業種・職種に就こうとしてしまいます。
なんとなく楽そうだからと事務系の仕事を希望したり、華やかそうなWebデザイナーなんかを漠然と希望する人も少なくありませんが、しかし、こういう考えだと大きな失敗につながる可能性が高いです。
新卒と違い、中途採用の場合は、その業界の経験や実績が皆無な未経験者を、やる気やポテンシャルだけで採用することはほぼありえません。
特に、あなたがもし30代以上であれば、未経験の分野への転職を考えた場合、転職市場での評価は限りなくゼロに近いと思った方がいいでしょう。
それでも採用してくれる企業は、よっぽど人手が足りていないブラック企業や、大量採用・大量離職が前提の、いずれにせよ素性のよくない企業であると思って間違いありません。
ブラック企業を避けながらIT業界から脱出するには、社内SEになって、職種はそのままに業界を変えてしまうのが確実な方法です。
仕事が多すぎ、激務すぎて辛いなら、優先度の低いタスクを手放そう

優先順位をつけ、低いものは放置するか人に任せる
世界的名著「7つの習慣」の著者、スティーブン・R・コヴィー博士によれば、仕事を終わらせる方法は2つしかありません。
すなわち、「時間を投入して自分でやる」か、「誰かに任せてやってもらう」ことです。
責任感が強く、仕事に対して真面目な人ほど、すべて自分でやってしまおうとしがちですが、
使える時間と、自分一人でこなせる仕事の量には限界があります。
ですから、なんでも全て自力で解決しなければならないという考えを捨て、
タスクに優先順位をつけ、人に任せられるものは人に依頼してやってもらうこと、優先度が低いものは後回しにするか、思い切ってやらないという決断をすることも重要になります。
あなたが今やらなければならないことを、緊急度と重要度を基準に4つの象限に分け、タスクの優先順位を明確にしてみましょう。

重要なのは、あなたが忙しく働いているかどうかではく、仕事を終わらせる、結果を出すことです。
仕事を放置したり、思い切って手放す勇気を持ってください。
上司やリーダーに相談する
また、明らかに多すぎるタスクを振られているのなら、上司やPMに相談して、仕事量を調整するなり、人を回してもらうなりの対策を依頼しましょう。
とはいえ、大抵は
「人手が足りないから、回せる人間はいない」
「大変なのはみんな同じ、甘えるな」
「どうにかする方法を考えろ!」
なんて言われて、取り合ってもらえないことが大半でしょう。
相談しても解決されない、何もしてくれない上司だったり、そもそも相談できる上司がいないなんていうケースでは、残念ながらあなたにできることはそう多くありません。
プロジェクトを変えてもらうよう、さらに上に掛け合ってみるか、マシな職場を探して転職を考え始めた方がいいでしょう。
単純作業、スキルのつかないクソみたいな仕事で辛いなら、耐える意味はない
エンジニアのはずなのに、ひたすらExcelでクソみたいなドキュメントを作るだけ。
全くITっぽいことも出来ないし、スキルがついている、成長している実感が無い。
そういう人は、多分そのままそこにいても無駄です。
自力で状況を改善しようとしたり、なんとか仕事に意味を見出そうとあれこれ理屈をつけてるのもいいですが、
「無駄な仕事なんて無い!雑務・雑用でも意味のあるものに出来るかは、自分の心がけ次第だ!」
みたいな、時代遅れの老害すぎる思考に毒されることの無いように気をつけましょう。
もちろん、どんな仕事でも真剣に取り組んで、改善策を考えたり、効率化を考えたりすることは絶対に必要です。
しかし、あらゆる作業が機械にとって代わられようとしている時代において、本当にただの雑用ばかりしていたのでは、到底生き残ることはできません。
まして、テクノロジーで世の中を変えていくのが仕事のIT企業において、
そんな無駄をありがたがっていたのでは、お話になりません。
これからの時代は、若い世代の新しい考え、価値観によって導かれます。
いつまでも労働集約的な昭和の成功体験を引きずっているご老人の精神論なんかに耳を貸す必要は全くないので、時代遅れの頭の固い連中がいない、若い企業に移籍することをオススメします。
責任が重すぎて辛いなら、相応の対価を得られているか考えよう

仕事の責任が重すぎて辛い人、プレッシャーを感じている人は、
自分がその責任、プレッシャーに見合うだけの見返りをもらえているか考えてみてください。
もし、あなたが負うべき責任に見合った給料・ポスト・待遇などの見返りを十分に受け取れているのなら、甘んじて受け入れるしかありません。
しかし、十分な見返りもなく、安い給料で責任だけ重いのであれば、あなたは雇用者に完全にナメられています。
「責任が重いのは、信頼されているから。ありがたいと思って頑張るべき」
なんて気持ち悪いことを言う連中がいますが、
本来責任というのは、それに応じた対価が支払われることを前提に生じるもの。
十分な給料や待遇を与えないまま、「やりがい」や「信頼」、「社会人として当然」なんていう聞こえのいい言葉で労働者を騙し、搾取する連中の流している嘘に惑わされてはいけません。
ホリエモンのツイートでも話題になりましたが、「誰もやりたがらない事をひたむきに安い給料で頑張るからいつまでも給料が上がらない」のです。
遠慮なく、仕事を断るなり放棄するなりしましょう。もちろん、多少面倒は起きるでしょうが、日本の会社は、解雇規制が厳しいので、並大抵のことではクビになりません。
世の中のためにも、勇気を持って給料以上の責任は放棄しましょう。
給料が安すぎて辛いなら、転職すれば絶対に給料が上がる会社がある

SEの仕事はただでさえ長時間労働で激務な上、給料も安いとなると、とてもじゃないけど頑張る気なんて起きませんよね。
このご時世ですから、基本的にそのまま会社にいたところで給料アップの可能性は薄いでしょう。
終身雇用が崩壊した現在、一つの会社にとどまって地道に昇進するのを待つのは、少々気が長すぎるリスキーな選択肢だと言えます。
この場合も、やはり転職してさらに待遇のいい企業、給料アップを約束してくれる企業に移籍するのが手っ取り早いです。
SEはどこの会社も人手不足な上、採用合戦が年々激しくなっています。
多少高い給料を払ってでも、一人でも多くのエンジニアを雇いたいという会社は、今ならたくさんあるのです。
そういった企業に移籍して、今の年収よりも高額な給料のオファーをもらっちゃいましょう。
また、給料を上げたいなら会社員を辞めてフリーランスのSEになるのもオススメです。
フリーランスになれば、今まで元請けや会社などに中間マージンを抜かれることなく、
SEに支払われる単価をそのまま受け取れますので、月収60−100万円くらいもらえることも珍しくありません。
現代では、ネット上で案件を探せたり、フリーランスSE専門の案件紹介エージェントのサービスが無料で利用できたりします。
ですから、自分で営業をかけたり、仕事をもらったりしなくても大丈夫ですし、仕事がなくて食うに困る、というリスクも以前比べれば非常に小さくなっています。
もちろん、会社の後ろ盾を捨てて個人でやっていくことになりますので、相応の大変さはありますが、大きく収入が伸びる可能性があるので、一度検討する価値はありますよ。
職場の人間関係が辛いなら、逃げたほうがいい

転職する理由、仕事を辞める理由、いつの時代も不動のNo.1である人間関係の悩み。
職場の人間関係の悩みについて、人に相談したり解決策をググったりすると、「相手に期待しない」だの、「何事も前向きに捉える」だの、「嫌な相手にも誠実に接する」だの、とかく”ありがたい”アドバイスが並びます。
しかし、そんな程度のことで問題が解決するなら誰も苦労しません。
確かに、まずは自分のマインドを変えて人付き合いを改めたり、人間関係がうまくいくように努めるのが重要なのは言うまでもありませんが、仕事をしていると、そんな気休めではどうにもならないほど凶悪で害のある人間に一度は出会ってしまうもの。
無能なくせに偉そうな上司やら、理不尽なことを押し付けてくる先輩、精神論ばっかりのPM、体育会系で非効率なチーム、陰口ばかり言って空気を悪くするお局様…
こういったモンスターたちに立ち向かったり、自分一人で職場の空気をどうにかしようとするのは、はっきり言って時間の無駄です。
まずは遠慮なく、上司に転属を願い出たり、プロジェクトを変えてもらえないか交渉しましょう。
それが聞き入れられなかったら、ためらうことなく転職しましょう。
人間関係で悩んで会社を辞めるのは珍しくありません。
飲み会、ゴルフ、接待などの付き合い強制で辛い

長いはずだった人生も、いつかは持ち時間がゼロになる。
映画『ファイトクラブ』(デイビッド・フィンチャー監督、1999年作品)
やりたくもないことに使う時間は、あなたの人生に1秒たりともありません。
遠慮なく断り、自分のために時間を使いましょう。
どうでもいい他人に人生を支配されてはいけません。
それで仕事がやりにくくなるような幼稚な職場なら、さっさと辞めてしまうのが吉です。
正当に評価されなくて辛いのは、たいてい勘違い。

「こんなにも頑張っているのに、上司やまわりに評価されない!」
「いくら仕事をしても認めてもらえなくて辛い!」
という調子で、「頑張っているのに、周りから正当な評価が得られなくて辛い」と思っている方もいるかもしれません。
しかし、申し訳ないですが、そういう場合の99%は、単にあなたが無能なだけです。
頑張る方向を間違えて無駄な努力ばかりして時間を無駄にしているか、
忙しくしている割に大した成果を出していないか、そんな所でしょう。
まず、「苦労すること」と「価値を生み出すこと」を混同しないことが大切です。
あなたがどれだけ頑張ったつもりでも、何らかの価値を生まない努力なら、あなた以外の人間にとっては何の意味もありません。
残りの1%、あなたが本当に有能なのに、周りの人間に妨害されて成果を認められていないとすれば、ぜひ転職市場に出て、あなたの本来の価値を査定してもらいましょう。
市場原理が働く転職の現場では、成果を出していれば相応の需要が生じますから、
「結果を出しているのに評価されない」なんてことは起きません。
あなたの価値をきちんと評価してくれる会社を探し、さっさと転職するのがいいでしょう。
客や元請けSEの理不尽な要求が辛いなら、SIerと縁を切れ

この世には、発注者と受注者の力関係をタテに、
平気で理不尽なことを通そうとするどうしようもない連中がいます。
タチの悪いことに、たいていの場合は現場で頑張っている何の罪もないSEたちが、こういう連中の犠牲になって、急な仕様変更などに対応する羽目になります。
こういう理不尽な要求は、元請けSIerを頂点とする多重下請けピラミッド構造の業界にいる限り、避けることは困難です。
web系や非IT業界の社内SEになるなどして、業界と縁を切るしかありません。
嫌になったらとりあえず転職活動をしてみるといい
転職する、会社を辞めるというと、
「社会人として失格」とか、
「仕事が辛いのは当たり前」
とかいう人間が必ず居ますが、こんな無責任な声に惑わされないでください。
辛い、苦しい環境から抜け出そうとするのは人間として当たり前のことです。
妙な意識高い系の人たちや、安いコストで奴隷のように労働者を使いつぶそうとする経営者の言うことになど耳を貸さず、さっさと転職して脱出するなりして、環境を変えてしまいましょう。
今や、エンジニアは引く手あまたです。いくらでも転職先はありますから、嫌な職場で我慢するだけ損です。

転職活動を始めるなら「レバテックキャリア」に相談してみよう
「いきなり転職じゃなくて、まずは悩みを聞いてほしい」
「転職したいから、まず何をどうすればいいか教えてほしい」
「転職って実際どうなの?みたいなことを誰かに聞いてみたい」
といった、悩みを誰かに相談したい人、まだ転職するかどうか決めていない人でも、フランクな相談ができる相手としておすすめしたいのが、レバテックのキャリアアドバイザーです。


レバテックは、転職したいエンジニアに求人を紹介する「転職エージェント」ではありますが、
まだ転職するかどうか決めてないけど、話だけ聞いてみたい
今の段階では、まずは情報収集したい
仕事・キャリアの悩みを相談したい
という、転職をはっきり決めていない人でも、プロのキャリアアドバイザーが無料で相談を受け付けてくれています。
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しかも、レバテックは、
元SEのアドバイザーがいるから、SEの悩みを良くわかってくれる
エンジニア専門のエージェントのため、同じような悩みを持ったエンジニアが多数相談に行っている
という特徴があるため、SEの相談相手としては特にオススメです。
また、相談やサポートにかかる費用は、求人を掲載している企業が支払う広告費で賄われるので、
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他にも、選考対策の様々なサポートや、登録者限定の企業の特別情報などが手に入りますから、
SEを辞めたくて悩んでいる方は、ぜひレバテックに相談してみてくださいね。
正直、自分一人で出来ることには限界がある。
職場の空気を変えたり、困りものの上司や先輩にうまく対処するなんて、そうそう出来ることじゃない。
というか、そもそも自分以外の人間を変えようとか、どうにかしようなんて無理な話だ。
自分なりに手を尽くしたのに、辛い状況が一向に改善されないなら、ためらうことなく会社を辞めていいと思う。
君は十分よく頑張った。見てはないけど、俺が褒めてやろう。色々我慢して、偉かったな!
さ、もーこれ以上頑張らなくていいから、これからは次の人生のために行動を起こす時だ。
ぶっちゃけ、会社や上司に内緒で転職活動するのは結構愉快だ。
「こんなとこいつでも辞めてやる!てめえらともオサラバだ!それじゃ、面接行ってくるから俺は帰るぞ」
とか腹の中で考えながら仕事をしていると、気持ちがラクになる。
「嫌だけど辞めちゃいけない、やらなきゃいけない」と思うから辛くなる。
ムカついたらやめる。そのくらいでちょうどいいと思うがな。