もくじ
Web系で求められるスキルはSIerでのそれとは全く違う
SIerでSEをやっていた人にとってWebへの移籍はそれほど難しくないように感じられるかもしれません。
しかし、Web系で求められるスキルはSIerでのそれとは全く異なります。
同じエンジニアでありながら、SIerとWebでは使用する技術も開発思想・姿勢も全く異なることを押さえておかねばなりません。
Webエンジニアに必要なスキル
コーディングスキル
面接の際に、スキルチェックとしてプログラミング課題が課される企業も珍しくありません。
初めてweb業界に入るエンジニアの場合、即戦力とまではいかなくても、短期間で現場での実務にキャッチアップできることを示せるよう、最低限のプログラミング・スキルは磨いておくようにしましょう。
LAMP
LAMPとは、Linux,Apache,MySQL,PHP/Perl/Pythonの頭文字を取ったもので、
現代のWeb開発に必要不可欠な環境です。
Webエンジニアを目指すのなら、自前でwebサーバーを立ててLAMP環境を構築する経験をしておくといいでしょう。
Linux
web開発で利用されるサーバーは、Linux系であることが非常に多いです。
ですので、Linuxの基本知識・操作には習熟しておく必要があります。
また、webの現場ではほとんどがCLI(コマンドライン)での操作となり、GLIでサーバーをいじることなんてまずありません。
ですから、Linuxをコマンドラインで操作できるようになっておくのは必須です。
Webエンジニアとして働くことができた場合、Webプログラミングのスキルが多少低くても、業界未経験者なら大目に見てもらえ、周りのエンジニアが助けてくれることはありますが、LinuxコマンドやCLI操作については「そこまで面倒見切れない」というのが本音で、イチから教えてもらえる可能性は低いと思ってください。
Apache
Apache(アパッチ)は、世界中で最も多く使われているwebサーバー構築用のソフトウェアです。
web開発の現場では、まず間違いなくお世話になるので、まずはこのApacheを使ってwebサーバーを立ててみましょう。
MySQL
MySQLは、オープンソース系のRDBMSとして、最も広く使われているデータベースです。
webサイトでの利用が多いですが、近年では基幹業務システムなどでの採用事例も見られるようになってきました。
他のRDBMS同様、MySQLにも多少方言があるので、使ったことがない人は練習しておくといいでしょう。
PHP
PHP(Hypertext Pre-processor)とは、HTMLを動的に生成することができる、インタラクティブなwebサイトの作成に欠かせないスクリプト言語です。
他のプログラミング言語に比べ、比較的習得が容易とされているため、web業界未経験のエンジニアでもとっつきやすいと言えます。
英語
Web開発の現場では一定以上の英文読解スキルが必須です。
上で挙げたLAMPを利用する際にも、何か分からないことをwebで調べようとした際、
英語で書かれたドキュメント、Webサイトの方が情報量が圧倒的に多いです。
また、英語ができれば、ググっても分からない問題をStackOverFlowなどの海外のQ&Aサイトに質問を投げて教えてもらったり、ユーザーフォーラムなどで質問することもできます。
変化の早いwebの世界では、常に新しいスキルを吸収するのが重要
今回の記事であげたスキルは、web開発の現場での基本となるものばかりですが、あくまで必要となるものの一部に過ぎません。
特に変化の早いWebの業界では、常に新しい技術や最新のトレンドを追い続け、短時間でスキルを身につける吸収力が必須となります。
Webエンジニアに最も必要なスキルは、常に新しいことを学び適応できる柔軟性であるといえるかもしれません。