ネットワークエンジニアにオススメの資格とは?どれを取るべき?

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ネットワークエンジニアが資格を取る意味

ネットワークエンジニアになるために、あるいはネットワークエンジニアとして仕事をする上で、「資格は絶対に持っていないとダメだ!」ということはありません。

では、ネットワークエンジニアにとって資格を取ることに、どのような意義・メリットがあるのでしょうか?

ネットワークエンジニアとしての基礎となる知識を身につける

一つは、ネットワークの知識をつけ、仕事に活かす土台とするためです。

ネットワークの原理・原則的な理論を体系的に身につけていくという側面から、資格習得のための学習は有効と言えます。

特に、国家資格である情報処理技術者試験の「ネットワークスペシャリスト」の学習は、ネットワークエンジニアとしての幅広い知識を身につけられるため、実務に役立ち、キャリアアップにも繋がると定評があります。

(その分、少々難関と言われていますが、、、。)

業務で扱う製品の知識を身につける

一方、実践的な知識や、技能を証明するベンダー資格は、実際に業務で扱うネットワーク機器の扱いや知識を問われるもので、ネットワークエンジニアの仕事に直接役立ちます。

詳しくは後述しますが、Cisco Systems社の「シスコ技術者認定プログラム」の資格は、ネットワークエンジニアなら是非挑戦しておきたいものです。

ステップアップの可能性

未経験からネットワークエンジニアとなり、業務経験が浅い
これからネットワークの分野でスペシャリストとして専門性を深めていきたい

そんな人がステップアップを目指すのであれば、資格を持っていた方が、ステップアップのチャンスを得られる機会があったり、業界内転職をしやすいという面もあります。

この件についても詳しく後述し、私の実体験を交えて説明したいと思います。

ネットワーク関連の代表的な資格

Cisco技術者認定プログラム

Ciscoとは、アメリカのカリフォルニアに本社を置く、世界最大のネットワーク関連機器のベンダー(開発会社)です。

このCisco社が実施している、Cisco機器の扱いや、ネットワーク関連技術やソリューション能力を認定する資格が「Cisco技術者認定プログラ厶」です。(Cisco社・シスコ技術者認定のページ

ネットワークエンジニアにとって、Ciscoの製品を扱う機会は非常に多く、いち企業が主催している資格でありながら、その認知度と権威は非常に高いものとなっています。

シスコ認定技術者には、エントリー、アソシエイト、プロフェッショナル、エキスパート、そしてシスコ認定技術者の最高峰であるアーキテクトの5つのレベルがあります。

ここでは、代表的な5つの資格を紹介します。

CCENT(Cisco Certified Entry Networking Technician)

CCENTは、次に紹介するCCNAの下位資格で、ネットワークのサポート担当者レベルの知識が要求されます。

エントリーという単語には「入口」という意味もあり、入門向けの資格となっています。

受験資格は特に無く、誰でも受験できます。

CCNA ( Cisco Certified Network Associate )

CCNAは、ネットワークの導入や運用、トラブルシュートについての基礎知識が要求される、初級レベルの認定資格です。

以前は単に「CCNA」と呼ばれるものでしたが、現在ではクラウドやワイヤレスなど、進化したネットワークの技術分野に応じて複数の認定資格があります。

その中でネットワークエンジニアの基盤となるのは「CCNA Routing and Switching」です。

「未経験のネットワークエンジニアならまずCCNA R&Sを!」という登竜門的な認定資格で、Cisco製品のルータ、スイッチの設定コマンドを中心に、ネットワークエンジニアとして業務に当たるのに必要な基礎内容を網羅しています。

CCNA Security、CCNA Wireless、CCNA Industrialの3つには、受験資格が設けられていますが、その他のCCNA認定資格、「CCNA R&S」などには、受験資格は必要ありません。

CCNP (Cisco Certified Network Professional)

CCNPは、中級であるプロフェッショナルレベルに該当する試験です。
受験するための前提資格として、技術分野に応じたCCNAを取得している必要があります。

CCNPは運用監視などの経験を1年ほど経てから取得するのに適しています。

未経験者はネットワークエンジニアの入り口として「CCNA R&S」を取得しておき、その後1年間程度で「CCNP R&S」の取得を目標にするのがいいでしょう。

CCIE( Cisco Certified Internetwork Expert )

CCIEはエキスパート・レベルの試験で、ネットワークエンジニアとして上級レベルの知識を証明できる資格です。

受験言語は英語のみなので国際的にも通用し、グローバルな資格を持つ者としての市場価値が高まります。

受験資格はありませんが、筆記試験に合格すると、8時間に及ぶラボでの実技試験があり、機器の設定とトラブルシューティングを実際に行うことになるので、少なくとも3〜5年の実務経験が必要とされています。

CCAr (Cisco Certified Architect)

CCIEの上位の位置づけとなる、Cisco最強のアーキテクトエンジニアの資格です。
受験言語は英語です。

アーキテクトという単語は「建築家」や「設計者」という意味を持ちますが、その名の通りネットワークの技術仕様を作成する人が目指す、Cisco最高水準の認定資格です。

情報処理技術者試験

情報処理技術者試験とは、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が認定する国家資格です。
IPA・情報処理技術者試験・試験区分一覧

ベンダー認定資格は、ベンダーが販売している製品の仕様や設定方法についての知識があることを証明するものですが、それに対して情報処理技術者の資格は、IT技術の総合的な知識を問う試験内容となっています。

以下、情報処理技術者試験のうち、ネットワークエンジニアの業務に関わる代表的なものについて紹介します。

基本情報技術者試験(基本情報/FE)

コンピュータの原理や内部処理動作、ネットワークプロトコルなど、IT技術について総合的な基礎知識が必要とされる試験です。

情報処理技術についての基礎を幅広く学べるので、エンジニア未経験・業界未経験者がまず始めに学習する教材としても適しています。

また、ある程度ネットワークエンジニアとしての経験を積んでから学習すると、自分の業務内容を、試験問題という違った角度から見直すことができるので、なかなか面白いです。

ネットワークスペシャリスト(ネスペ)

ネットワークスペシャリスト試験は、情報処理技術者試験制度のスキルレベル4段階のうち、最高峰の「4」に相当する試験で、平成27年度の合格率は14.6%とネットワークに関する試験の中でも難関の一つです。

ネットワークの設計者、管理責任者を対象としていますが、実務経験者でも対策なしでは合格するのが困難と言われていますので、計画的な学習が必要とされます。

試験は基本・応用情報処理技術者試験の内容を理解していないと突破していくのが難しいので、まずは基本情報・応用情報に合格してからの次のステップとして考えておくと良いでしょう。

私がネットワークの資格を取った理由と成果

私は全くの未経験・無資格でネットワークエンジニアへ転職しました。

これまでにネットワーク関連の資格を3つ取得したのですが、ここでは取得しようと思ったきっかけと、取得後に感じた成果について記載します。

【CCNA】新しいプロジェクトに入れてもらうため

私が始めに取得した資格は、先述したCCNAでした。
CCNAを取るきっかけとなったのは、当時、新しく立ち上げるプロジェクトにアサインされるために必要となったからです。

私がネットワークエンジニアとして最初に経験したのは、通信キャリアに常駐する運用業務でした。

知らないことだらけのネットワーク技術の世界はとても刺激的で、業務を覚えることも自主学習をすることも楽しかったのを覚えています。

そういう姿勢を、見てくれているプロジェクトリーダーがいたのです。

ある日プロジェクトリーダーから、「新しいプロジェクトがあるからお前を引っ張ってやる。だがそのためにCCNAを取得しろ。そうすれば周りとの差別化を図れるので、上司にも提案しやすい。」と言われました。

当時、私が未経験で入社した企業には、同じく未経験で無資格のメンバーが複数人おり、
そのメンバーの中から、なぜ私を選抜するのかという根拠を説明するのに、

「あいつは、同期が持っていない資格を一番に取得した勉強熱心なヤツだ。新しいプロジェクトに入っても、熱心に取り組んでくれるはずだ。」という理由付けが必要だったためです。

その後、私が言われた通りCCNAを取得したことで、プロジェクトリーダーが私を新しいプロジェクトにアサインするときの説明材料となり、強気に出れたと言っていました。

CCNAの学習をしたことで、Cisco機器への理解やネットワークの知識が深まったのはもちろんですが、資格を取得できたことで同期との差別化を図れ、新しいプロジェクトへ誘ってもらえるというステップアップのチャンスを得られました。

【JNCIS-FWV】サポートセンターへ転職するため

JNCIS-FWVとは、Juniper社が認定するベンダー資格で、同社が販売しているファイアーウォール製品の仕様や設定方法などについて、知識があることを証明するものです。
受験言語は英語のみです。

常駐先での運用業務を1年程経験した頃、常駐先と自社との契約が打ち切りとなったため、違う案件に移籍する必要がありました。

その際、自社からサポートセンターへ転職していた先輩社員に「JNCIS-FWVを取って、うちのサポートセンターへ来い。」と声を掛けてもらい、転職先を紹介してもらうことができました。

とはいえ、「JNCIS-FWVを持っていれば即採用!」ということではありませんでした。

転職の際、面接官は「私が実際にどのくらい業務をこなせる人材なのか?」ということを見極めるため、職務経歴書や面接の質疑応答などを通して知識や業務レベルを探ってきます。

面接官は「運用の経験しかないようだけど大丈夫かな…?」という点を疑問視していたそうですが、それに対し、「JNCIS-FWVを取得したので、業務を進めるにあたり基礎知識は身につけています。本人のやる気もあるし大丈夫でしょう。」と、例の先輩社員が推してくれたそうです。

資格を取得していなかった場合はこの一押しができなかったわけですし、いくら自分で「大丈夫です。やる気もあります!」なんて言葉を並べても説得力にも欠けます。

業務に必要となる基礎知識を有していること、完璧に身についていないとしても、必要な知識を業務のために学ぶ姿勢があることを、資格取得で示すことができ、採用に至ったのです。

また、転職後に実際にサポートセンターでの業務が始まると、「このコマンドや専門用語、問題集で学んだ!」というように、資格のために学習した知識と現場での実務が繋がることも多く、現場でも非常に役立ちました。

【FCNSA】サポートセンターからの指示

FCNSAとは、Fortinet社が販売している機器の仕様や設定方法などの知識を認定するもので、先のJNCIS-FWVと同様に、ベンダー認定資格になります。こちらも、受験言語は英語のみです。

当時私が勤務していたサポートセンターでは、「FCNSA保持者が何人いないといけない」という決まりがあり、その資格保持者の人数が足りないので、私に資格を取るよう指示がありました。

私は一年ほどJuniper社製品のサポート窓口を担当した後に、Fortinet社製品のサポート窓口も担当しており、実際に業務で使用している機器の資格だったので、基本的な内容は理解していたのですが、改めて資格試験のために学ぶことで、業務で扱ったことのない設定などを知ることができ、得られる知識が多くありました。

余談ですが、FCNSAの上位に、FCNSPというプロフェッショナルレベルの資格があるのですが、この資格を持った人間でないとFortinetへ問い合わせができないという規定もあるようです。
(サポートセンターでは、仕様確認やバグ報告など、ベンダーへの問い合わせは必要不可欠なので、FCNSPを保持している先輩社員がいました)

ベンダー認定資格は、資格有効期間や認定内容の規定など、ベンダー独自のルールが設けられています。

うっかり失効してしまったりなどして、業務に支障がでないよう充分に確認しておくと良いです。

【BCMSN】CCNAを更新するため

CCNAには3年間の有効期間が設定されており、再度同じ資格を取るか、上位資格を取ることで再認定されます。
Cisco技術者認定「再認定を受けるには」

以前は、再度CCNAを取得するか、CCNAの上位資格であるCCNPの4科目or3科目のうちのひとつを取得することで、CCNAを更新することができました。

現在は、[CCNA R&S]を再度取得するか、[CCNP R&S]を取得することで[CCNA R&S]が更新できる仕組みです。

[CCNP R&S] を取得すれば、[CCNA R&S] が再認定され、[CCNA R&S] を維持していることになりますので、[CCNP R&S] という上位資格の認定も得つつ、他のCCNA認定に挑戦しやすいというメリットがあります。

私が取得したBCMSNは、CCNPの4科目のうちのひとつで、スイッチングに特化した認定分野です。

これについては「BCMSNという資格を取った」と言えるものではなく、「CCNPの1試験に合格した」というレベルのものですが、その成果は大きかったです。

私の場合、LAN構築案件を持つ企業へ転職する前にBCMSNを取得したのですが、正直、参考書に出てくるネットワーク構成やコマンドを頭だけで理解しているという状態でした。

実際にLAN構築業務を始めてみると、BCMSNで学んだ知識があるからこそ早く理解できた、コマンドの利用シーンを身を持って知った、ということが多々あり、業務を進めていくうえでとても役立ちました。

また、履歴書の資格取得欄に「CCNP BCMSNのみ」と書けるので、転職活動時に多少格好がつきました。

この章の記述ではCCNAとCCNPの双方が多数同時に出てくるので、区別しやすくするために末尾を太字にしています。

資格を取って良かったこと

未経験者や経験の浅いネットワークエンジニアが、転職によるキャリアアップや、学習を通じてのスキルアップを目指すのであれば、資格取得には以下のようなメリットがあります。

評価されるメリット

私が先輩社員の誘いでサポートセンターへ転職した際、声をかけてもらった理由が「CCNAも持っているし、ヤル気がある人間だと聞いているから」とのことでした。

同じ新米・未経験のエンジニアの場合、CCNAを持っていない新米エンジニアと、CCNAを持っている新米エンジニアであれば、後者の方がチャンスは巡って来やすいのだと体感しました。

また、自社から派遣されて客先など他社で作業するような場合、CCNAなどの資格を持っているネットワークエンジニアの方が対外的にも印象が良く、自社の営業マンが売り込みやすいというメリットもあるようです。

技術的なメリット

ネットワークエンジニアの知識には、実務で学べることと、資格勉強で学べることがあります。

資格勉強では体系的な基礎知識を得ることができ、実務では知識をもとにした、より実践的な理解を得ることができます。

私の経験上、資格勉強をしながら検証環境で実際にトレーニングをする、という学習方法は理解度が高くとても効果的でした。

また、ベンダー認定資格はすぐに現場で役に立つ実践的・専門的な知識を鍛えられるので、特定のベンダー機器を扱うネットワークエンジニアを目指す人にはオススメです。

資格の勉強を通じて、実務に役立つネットワークの知識を身につけるのが重要

ネットワークエンジニアに関連する資格試験にはいろいろあって、どこから手をつけていいかわからなくなった、という方もいるかもしれません。

おすすめとしては、個人のレベルに応じて

まずはCCNETかCCNAを取得し、
次にCCNP、
そして実務経験を積みながら学習を続け、いずれCCIEやネスペを目指す…

という感じで、ある程度長いスパンで資格取得の計画を立てて挑戦を続けてみるのも良いのではないでしょうか。

あ、もしあなたがIT業界未経験者なら、まずは基本情報・応用情報を取ってくださいね!

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ABOUTこの記事をかいた人

kana

高校を卒業後、大手製パン会社に就職。コンビニでよく売られている菓子パンを作っていたこともある。 三年間働き、工場という狭い世界に閉塞感を覚え始めた頃、知人からIT業界への誘いを受け、お給料や業務内容に惹かれ転職を決意。 知らないことだらけの世界に刺激を受け、知識や技術力を磨くことでキャリアアップできるIT業界の魅力にすっかり取りつかれる。 業界未経験ながらIT業界への転職に成功し、ネットワークエンジニアとして 通信キャリアでの運用・サポートセンター・LAN構築・WAN回線開通統制などの業務を経験。業界内転職は4回。

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