もくじ
「転職のため」だけを考えるなら、わざわざ応用情報なんて取ってもムダ

これは、ある企業で人事をしている私の友人の言葉です。
この友人の話は、もちろんある企業での一例にすぎませんが、採用側の人間が何を見ているかを考える上での非常に重要な視点が含まれています。
面接官が知りたいのは、あなたがどれだけの資格をコレクションしているかではなく「あなたを雇ったら、実際どれだけのことができるのか」ということに尽きます。
つまり、重要なのは、これまでの実務で経験してきたこと、現場で身につけたスキルです。
新卒2,3年の若者ならまだしも、いい歳してそれなりにキャリアを積んだ(と見なされる)SEに、ペーパーテスト一発で取れるような資格なんてアピールされても、はっきり言って大した効果はありません。
新卒の学生ですら応用情報を持っているのに、転職でそれをアピールされても…
私がかつて勤めていたSIerでは、
情報系の出身者を始め、新卒で入社する時点で当たり前のように応用情報を持っている人間が掃いて捨てるほど居ましたし、
データベーススペシャリストとかの高度情報処理技術者系の資格を持っている者もいました。
また、中には文系出身の営業担当なのに、新人研修を終える頃には応用情報を取ってしまった者すら出現し、
応用情報を持っているからといって、特別にすごいエンジニアだと見なされるようなことはありませんでした。
新卒の学生が、就職活動でアピールするならまだしも、
現場経験があり、曲がりなりにもSEのキャリアを生かして転職しようなんていうSEが



学生じゃあるまいし、今まで現場で何やってきたんだよ、、、。)
なんて言ってたら、はっきり言ってイタイ奴でしかありません。
転職に有利になるどころか、情報系の学生でも取れるような資格くらいしかアピールすることのない程度の人材だと思われるのが関の山です。
(とはいえ、SIerには基本情報レベルの知識すらないSEもいますけどね…)
資格持ってりゃ転職できるという考えは捨てよう

応用情報は、IT業界への就職を目指す学生さんや、未経験だけどこれからSEに転職したいという他業界の方が、基本情報を取った後に、引き続き応用情報の取得を目指して勉強するのは大変意義のあることだとは思います。
しかし、すでにIT業界にいるSEにとっては、「応用情報の資格を取れば転職できる!」なんて切り札にはなりえません。
応用情報は、あれば転職に有利というほどのものではなく、最低限の知識・スキルがあることを証明できるもの程度だと考えておいた方がいいでしょう。
転職において、資格そのものが評価されて有利になるのは、少なくともセキュリティスペシャリストやネットワークスペシャリストなどの「高度情報技術者試験」レベルからだと思ってください。
医師、弁護士、会計士など、「資格がないと営業できない」という種類の資格でない限り、
新たに職を得るためにわざわざ資格を取るというのは、大抵の場合、ムダです。
応用情報に限らず、「転職するために資格を取る」という考え方はやめた方がいいでしょう。
転職で重要なのは、資格を取るより、今あるものをいかにアピールするか

本気で転職したいなら、資格勉強もいいですが、自分のこれまでの経験を洗い出し、今手元にある材料でいかに効果的にアピールするかを考える方がよっぽど手っ取り早いです。
「アピールできることが何もないから、応用情報を取ろうとしてるんだろ!」
という声があるのも事実ですが、たいていの人は、何かしらアピールできるものがありながら、自分ではわからないだけです。
(もし、本当に何もないのであれば、資格の勉強以前にまずは本業の仕事で結果を出せるよう頑張りましょう)
自分がどの企業に通用するのか、自分の経験のどんな部分が強みになるのかということに関しては、自分一人で考えるよりも、誰かに客観的なレビューを受けるのが一番です。
転職経験のある友人・先輩や、人事・採用経験のある知り合いがいれば頼ってみるといいでしょう。
身近にそういう人がいない場合、転職のプロである転職エージェントの無料相談を受けた上で、自分の強みとなるポイントを洗い出してみるのがオススメです。
転職エージェントのサポートを受ければ、あなたの経歴を見た上で、どのようなポイントがアピール材料になるのか、自分では気づいていなかった「強み」を見つけてくれます。
実際に企業に提出する職務経歴書、履歴書の自己PRの指導、添削もしてくれますから、
転職したいが自己PRを考えるのが苦手という人や、自分の強みがわからない、アピールできることが思いつかないという人は、転職エージェントに相談してみてください。
自分の強みがわからないなら、レバテックに教えてもらおう


レバテックキャリアは、IT業界専門の転職エージェントとして、数多くのエンジニアの転職を支援してきています。
ですから、業界では今どんなニーズがあるのか、企業がどんな経歴の人材を求めているのかを知り尽くしています。
また、レバテックのアドバイザーに相談すれば、あなたのどんなスキル・経験がアピールになるか、
ひとりでは気づくことのできない自分の強みを客観的に見つけて、教えてくれるので、
何をアピールすればいいかわからない人、自己PRを考えるのが苦手な人でも、
アドバイザーに添削をしてもらいながら、自己PRを作り上げることができます。
「pythonが使えるなら、データ分析エンジニアの仕事はいかがですか?」
「ネットワークの構築、運用経験があるなら、社内SEへのアピールになりますよ!」
といった、エンジニアとしての具体的に何をアピールすべきかのアドバイス受けることが出来ますよ!
採用予定人数に達するとすぐに募集が締め切られてしまうため、いい条件の求人は一瞬で定員となり、募集が終了してしまうケースが非常に多いです。
なので、たとえ今すぐに転職するつもりがなくても、転職サイトへの登録は済ませておき、いい求人が出たらすぐに対応できるように日頃から情報収集しておくのが大切です。
知りたいのは、あなたがどんな人なのか。
つまり、「何がやりたくてうちを受けに来て、実際雇ったら何が出来るのか」ということを分かってない。
これまでの経験や担当業務などの実務経験で、十分にアピール材料になりそうなことをしていて、もっとそのことについて聞きたいのに、それを話さない。
「資格」というラベルさえあれば採用されると思って、ピントのずれた自己PRばかりする、思考停止した人があまりにも多い。